公開シンポジウム

モデル昆虫としてのカイコ研究の過去、現在、未来

―前胸腺刺激ホルモン検定系確立50周年記念―

(Insect Science with Silkworm as a Model Insect --The 50-Years' Anniversary of Establishment of Brain Hormone Bioassay)


主旨:

1954年、小林勝利博士がカイコを用いた、脳ホルモンの生物検定系を開発されて今年で50年になる。先生は、当時蚕糸試験場に保有されていた多数の系統の中から、交雑種、日122 × 支115が脳ホルモンの生物検定系に有用であることを発見した。この発見がその後の脳ホルモン研究において、我が国が世界をリードする基盤となったともいえる。脳ホルモン研究を含め、今日日本が昆虫生理学・遺伝学等においてリーダー的地位を保つことができたのもモデル昆虫としてのカイコについての過去の卓抜した業績が遺産としてあるからに他ならない。この機会に、モデル昆虫としてのカイコの有用性を再認識するとともに、カイコ系統保存、突然変異の利用、そしてゲノム研究等、過去を振り返り、現在を語り、未来を展望する。

 

日時:平成16年2月27日(金)13:00−18:00

場所:東京大学農学部弥生講堂一条ホール

主催:シンポジウム実行委員会(長澤寛道、片岡宏誌、鈴木昭憲、石崎宏矩、竹田敏)

共催:農業生物資源研究所COE「昆虫機能利用研究」、基盤研究C「昆虫特異な適応戦略システムの分子機構に関する企画調査」、東京大学大学院農学生命科学研究科「昆虫・節足動物研究グループ」

 

問い合わせ先:

〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻、生物有機化学研究室
長澤寛道
Tel: 03-5841-5132(ダイヤルイン)Fax: 03-5841-8022
E-mail: anagahi@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp


参加人数把握のため、シンポジウムおよびミキサー参加希望を sec02@k.u-tokyo.ac.jp まで事前にお知らせ下さい。


プログラム

13:00 - 13:05 開会の挨拶
        長澤寛道(東京大学大学院農学生命科学研究科)

13:05 - 13:25 はじめに
        石崎宏矩

13:25 - 14:15 特別講演:カイコの脳ホルモン(PTTH)研究の回顧
        小林勝利

14:15 - 14:45 私の古き良き思い出と若気の至り
        木口憲爾(信州大学繊維学部)

14:45 - 15:10 PTTH研究 −1980年から現在、そして未来
        片岡宏誌(東京大学大学院新領域創成科学研究科)

15:10 - 15:25 (休憩)

15:25 - 15:55 前胸腺抑制ペプチド(PTSP)農水省研究所における小林氏以降のペプチド研究の発展
        田中良明(独立行政法人農業生物資源研究所)

15:55 - 16:25 カイコゲノムの特徴とその生物学的意味
        嶋田 透(東京大学大学院農学生命科学研究科)

16:25 - 16:55 翅が変態できないカイコ無翅突然変異体flの研究
        藤原晴彦(東京大学大学院新領域創成科学研究科)

16:55 - 17:55 特別講演 "From PTTH to the Molting Hormone: New Perspectives Using Molecular Genetics"
        L. I. Gilbert (Dept. of Biol., The Univ. of North Carolina at Chapel Hill)

17:55 - 18:00 閉会の挨拶
        竹田 敏(独立行政法人農業生物資源研究所)


18:15 - 19:45 ミキサー(弥生講堂会議室およびロビー)

ミキサー参加費:一般;2,000円、学生;1,000円


igb-www-admin@ss.ab.a.u-tokyo.ac.jp