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存在意義が不明な血球の謎に迫る

 昆虫の血球は一般には原白血球、プラズマ細胞、顆粒細胞、エノシトイド、そして小球細胞の5種類に分類される。基本的には体内に侵入する異物などに対しての生体防御と傷の治癒に関与している。近年、各血球の分化系譜も次第に明らかにされつつある。

 しかしながら、こと小球細胞に関しては、その機能および分化系譜は推測こそされているものの未知であり、それを保有しない種も存在することから存在意義が全く謎である。

 カイコでは小球細胞を欠如する系統が存在し、かつその原因遺伝子が劣勢に働くものと優性に働くものと独立に2つあることが報告されている。

 そこで私たちは小球細胞欠如に関する原因遺伝子を同定することで小球細胞の文化系譜を明らかにし、遺伝子工学的に小球細胞を欠如させることで、その機能に迫ろうとしている。