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TALENを用いたカイコのゲノム編集

平松 佑介 (M1)

 こんにちは。修士1年の平松佑介です。

 私はTALENを用いたカイコのゲノム編集を行っています。

 TALENとは、Transcription Activator Like Effector-Nucleaseの略語で、DNA結合ドメインと、ヌクレアーゼドメインを持つ人工タンパク質です。DNA結合ドメインを塩基特異的にデザインし、目的配列の両脇にペアで用いることで、そのDNAの二本鎖切断(DSB)を導入します。DSBは、生体内で非相同末端結合(NHEJ)又は相同組換え(HR)によって修復され、この時に変異が導入されます。主な修復経路はNHEJで、数塩基の欠失などでフレームシフトによるノックアウト変異が生じるのが普通ですが、HRを利用して遺伝子ノックインをすることも可能です。但し、カイコではHRによるノックインの効率が低く、ショウジョウバエで報告されているように、NHEJ活性の阻害によってHR効率を高める事が出来る(Beumer KJ et al. 2008)のではないかと考え、研究しています。

 TALENによって自由自在に遺伝子の塩基配列を編集することが出来れば、逆遺伝学的研究の幅が一層広がることが期待されます。

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